第29話 夫が家事・育児をすることで、過労死から夫は救われる

マンガ:出産・育児ママのトリセツ

マンガ「出産・育児ママのトリセツ」第29話

(c) ながさわゆみ・山本ユキコ

パパ読んで!ママのトリセツ

「夫を長男と思え」は夫を未熟にとどまらせる古すぎる価値観。

幼稚園のお母さんたちが集まって夫の愚痴が始まると、必ず出てくる解決策が「夫を長男と思うこと」

そう考えることで、育児でいっぱいの妻が、夫の世話まですることを仕方のないことだ、という古い価値観を受け入れる、悲しいあきらめです。

離婚や、ただの愚痴で終わるよりも少しは前向きな回答でしょうが、これからの夫婦の関係としては、あまりにも古い価値観と言わざるを得ません。

 

夫が家事・育児をすることで過労死から夫を救える

夫も、育児と家事もになうことが当たり前です。そうすることで、夫も仕事だけでなく、家庭をになう役割を意識することができ、視野が広くなり精神的に成長をすることができます。

育児をになう父親は牧野と中原(1996)の研究で「自己中心的でなくなる」「社会性が広がる」「責任感を持つ」「性格的・精神的な成長」が、柏木・若松(1994)の研究で「柔軟さ」「自己制御」「視野の広がり」などが高まることを本人が認識することが確かめられています。

夫は仕事だけがんばればいい。という風潮は、熱心ないいことであると考えられてきましたが、これを良しとすることで、視野が狭まります。それが日本特有の過労死の問題につながっているのです。

過労死は日本だけの現象とよく言われますが、長時間労働で仕事しか考えないですむ、日本人労働者の視野の狭さからくる、精神的な発達不全からくる病といえます。

家事、育児に夫を参加させることは、仕事だけでなく家庭や育児のために生きる自分の役割を夫に意識させ、精神的な成長を促し、結果として夫を過労死から助けることになるのです。

引用

牧野暢夫,中原由里子 (1990)子育てに伴う親意識の形成と変容. 家庭教育研究所紀要,12, 11-9.

柏木恵子,若松素子 (1994)「親となる」ことによる人格発達-生涯発達的視点から親を研究する試み. 発達心理学研究, 5, 72-83.

 


(END) Thanks for reading!

魔の2歳児に睡眠とママの自由... 産後クライシスの本当の意味は...

ページトップ