もうちょっと早く寝てほしいときの寝かしつけ2つのコツ

睡眠

子育てはチームワーク、子育てフィロソフィの山本です。

今回はいつもの時間より少し早く寝てほしいのに、なかなか寝てくれない理由と、その対処法についてご紹介します。

対処法は、いつもの寝かしつけにも使ってほしいコツにもなりますよ。

 

『眠りの扉』は夜と昼の2回開く

 

イスラエルの睡眠研究者テクニオン大学医学部のペレツ教授は、夜10時すぎと、お昼2時ごろの2回「眠りの扉が開く」というような、眠りやすい時間があることを大学生を対象にした研究で確かめています(ペレツ,1998)

大学生の研究なので、赤ちゃんや子どもと時間は違うかもしれません。でも、生活リズムがある程度整うと、お昼と夜に眠たくなる時間帯があるのは、赤ちゃんでも子どもでも実際ありますよね。

夜とお昼に2回、眠たくなる時間帯をママがとらえて、その時間に静かにお布団に入ってもらう習慣ができると、赤ちゃんもゆっくり寝入ってくれるでしょう。それができたら理想でしょうね。

 

睡眠禁止ゾーン

 

しかし、理想通りに行かないのが子育て。

生活リズムがそれなりに整ったあとに「寝る時間がやっぱり少し遅いから、早く寝かしつけるようにしよう」とおもったり、「明日は早いから、1時間前に寝かしつけをしよう」と思ったりしても、全然寝てくれないで困ったことはありませんか?私は、よくありました(苦笑)

実は、ペレツは同じく大学生の実験で「眠りの扉が開く」時間の直前の2時間は眠れなくなること確かめました。この2時間はまるで「寝ることを禁止されているかのようだ」と考え、これを「睡眠禁止ゾーン」と呼びました(ペレツ,1998)。

たしかに、一度決めた時間の前に子ども達を寝かせるのは至難の技です。寝る時間を前に少しずらすのは、思ったより難しいことなのかもしれません(これは1歳以降くらいの話かな?それ以前は夕方寝かさないようにするのが大変……)

※小さな赤ちゃんの「夕方寝かさない」という寝かしつけのコツはについては、こちらもどうぞ

「赤ちゃんが夜寝ない!」としないために、新生児からの夜寝かしつけるためのコツ

逆に、思い切って前に2時間以上ずらす方が、ラクに寝てくれるものかもしれないです。

でも「仕事もあるのに、一気に2時間も寝かしつけの時間はずらせないわ」ということがあるのも現実です。

 

※赤ちゃんの理想の睡眠時間についてはこちら

みんなどうしてる?赤ちゃんの睡眠時間の理想と現実

 

寝る前の赤ちゃんは手足がホカホカ

どうやったら、赤ちゃんをいつもよりも少し前に寝かせることができるでしょうか。

まずは、赤ちゃんが眠くなった時のことを考えてみましょう。

赤ちゃんが眠くてむずかっているときは、ほっぺたが赤くなり、手足が暖かくなります。これは、今から眠ってくれるという兆候です(西野,2017)

これくらいなら、経験的に分かることですが、実は裏付けをとった研究があったりします。

Kräuchi (1999)らが、 Natureという世界最高峰の科学雑誌に、寝る前は深部体温(内臓など身体の内部の温度)を下げるために、身体の表面の手や足に熱が逃げてきていることを確かめた研究を掲載しました。

ここから推測すると、眠りの扉に近い時間帯でも、手足を温めて深部体温をわざと下げてあげるようなことをすれば、赤ちゃんを寝やすい状態にする効果が少しはありそうです。

寝かしつけ2つのコツ

具体的な方法を2つ紹介しましょう。

1.寝る前にぬるめのお風呂に入る

寝る前にぬるめ(41度以下、40度前後?)のお風呂やシャワーに入ることで、寝やすい状態にできるそうです。

ちなみに大人は、熱めのお風呂(41度以上)に15分以上入ってしまうと深部体温が上がるそうです。その時は、風呂から上がってから90分後に深部体温が下がりはじめ、ちょうど眠りやすい状態になるそうです(西野,2017)

熱いお風呂の後は、子どもや赤ちゃんはどの程度の時間を置くのがいいのか不明です。なので寝かしつけには、ぬるめのお風呂に入れてから、早めに寝せるのが確実でしょう。

2.足を温める軽いマッサージ

また、眠る時間のはずなのに赤ちゃんの足が冷たくて、なかなか寝てくれないという時もありますよね。そのときは、足を温めてあげるように軽くさすってあげるようなマッサージをしてあげてみてください。血流がよくなって手足が温まり、深部体温を下げる効果があり、寝つきがよくなることが期待できるそうです(西野,2017)。

ちなみに、大人は寝る時にマッサージを自分でしてもリラックスできないし、家族にマッサージしてもらえる状況はレアを超えて、ほとんどありえないので、足湯に入るくらいがおすすめだそうです(西野,2017)

(西野先生の的確な現場の観察がちょっと笑える)

 

生活リズム通りの生活を送ることができれば理想ですが、なかなかそんな理想通りに育児は進みません。トライ&エラーの繰り返しです。「今日は赤ちゃんを少し早く寝かしたい」時は、誰でもあります。

その時は2つのコツをぜひ試してみて下さい。もしかしたら、寝かしつけがラクになるかもしれませんよ。

これらのコツは、小さな赤ちゃんからの普段の寝かしつけにも取り入れられる内容です。困っているときはぜひ、試してみて下さい。

 

※毎日の寝かしつけの基本のコツはこちらからどうぞ

赤ちゃんを寝かしつける方法は?7つの基本のコツ

 

【引用】

Kräuchi, K., Cajochen, C., Werth, E., & Wirz-Justice, A. (1999). Warm feet promote the rapid onset of sleep. Nature, 401, 37–38.

 

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